いざ、むこう岸へ(ラビットペブル鉱物標本販売)

今から30年以上も前、何度も採集に出かけた場所の1つに夏梅鉱山があった。国産鉱物の三種の神器に乙女の日本式、 市ノ川の輝安鉱、荒川の三角銅と言うが、当産地の同心円状ニッケル鉱石と入れ替えても良いのではと思う。
入れられなかった理由は、当時産出個数が少なく不明な点が多かったことに因るものと思う。
何といっても産状が特異で他に例を見ない。
当地の採集箇所は三期にわたる。
1期目は排水溝西側の谷で、当時その場所が唯一の産出場所であり、現在掘り返されている場所は未発見であった。
排石の中から探すわけで、稀にしか出てこない。採集者40人中2人位しか採集出来ない確率。
2期目は某ベテランの方が採集の折、偶然、近傍鉱山の探査課の方と出くわし、「尾根を越えたところに沢山積んである。」
ことを耳にして、発見に至ったとのことである。現況とは様相がかなり違い、雨水により鉄鉱石が溶け出し周囲の岩を 膠結化させてとても硬かった様である。
3期目は短命であったが、採鉱事務所後の木箱。(詳細不明)
私の行ったのは残念ながら、2期目の晩期にあたる。当時、鉱山側の道路も無くて、対岸に車を止めて川を渡る。
記録に5月21日土曜と書いていた。5月とは言え、氷ノ山方面からの雪解けで水量は多く、かなり濁っている。
流されない様にリュックに石を詰めて渡った。
対岸にようやく辿り着き、崖をよじ登る。排水溝を超えると貯水槽がある。落ちると這いあがれないので注意。
ヘビとカエルが同居する不思議な光景であった。
やっと貯鉱場に到着後、掘れども々、なかなか見つからない。1メートル以上の深さの所で破砕帯の雲母が出てきた。
その時採集したのが写真の鉱石である。隕鉄のような重さがあり、磨かずそのままにしてある。
当時採集した中に、ニッケル華が濃いグリーン色で割ると紫色のものが稀にある。酸化が速い。
4時間以上の運転で帰宅すると10時を回っていた。

 

 

<ラビットペブル鉱物標本販売_夏梅鉱山_紅砒ニッケル>

 

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